第4回 ニソコンVR開催

バーチャルマーケット2022 Winterに合わせ、2022/12/17 (土) に、第4回 ニソコンVRが開催されました。
会場は、バーチャルマーケット2022 Winter内 Cosmotravel Elevator 「T-Omega – 覇者ノ残影」になります。vket終了後も再public化されたワールドでいつでも遊べます。

大会リザルト

大会の優勝者は、イェンダシステムの開発者でもある、バンボー(Bambo)さん、予選では文句なしのタイム2:21でした!
優勝したバンボー(Bambo)さんには、スポンサー様より、医療用マスク1年分が贈られます!

タイムアタックコンテスト リザルト

期間中、Twitterで、タイムアタックコンテストを行いました。
20名以上の方にご参加いただきました。最速は、かがり(椿原かがり)さんの2分12秒でした!優勝したかがり(椿原かがり)さんには、スポンサー様より、医療用マスク1年分が贈られます!

タイムアタック(忍術あり)コンテスト

ROBO-NINJAには忍術(裏技等)が多数、存在します。
タイムアタック企画及び大会では体術のみを駆使し試練を突破させることであるため忍術は禁止ですが、一方で新忍術の第一発見者はその功績を称え、お名前をニソコン練習室のワールドに記念碑に刻ませていただきます。

  • 忍術「時渡の術」開眼者:かがり(椿原かがり)さん タイム : 0分00秒
  • 忍術「虹渡の術」開眼者:ちうさん タイム : 0分22秒

新忍術の発見、ありがとうございました!

ROBO-NINJAとは

ROBO-NINJAは、コントローラーを握ってロボットを操作し、8人同時にタイムを競う、障害物レースです。コースの最後にはボス「TUTIGUMO-SPIDER」が待ち受けます、これを倒し最速タイムを叩き出せ!

コース

コースの全景はこちら!
途中、立体的なギミックもあり!ラスボスの先には足場がない!?さてどうやってクリアすればよいのか…!?
立ちはだかる障害物を乗り越え、最速タイムを叩き出せ!

ロボット操縦方法

スタート地点にある、8色のコントローラーを握ると、対応する色のロボットが操縦できます。コントローラーを握っている間は、プレイヤーの移動がロボットの移動に置き換わります。

操縦方法は下記の通りです。

ラスボス:TUTIGUMO-SPIDER

ゴール手前で待ち受ける、ラスボス「TUTIGUMO-SPIDER」
ロボットのパンチ攻撃を使って、コース場外に押し出せ!
逆にTUTIGUMO-SPIDERの攻撃を食らうと、自分が場外に押し出されることも!

ニソコンVRとは (大会開催のきっかけ)

「ニソコンVR」は、VRホビーロボット集会のメンバー、バンボー(Bambo)氏の開発したVRロボットシミュレーター「Yenda(読み:イェンダ)」を用いた、メタバースで開催する仮想二足歩行ロボットの格闘技大会です。

名前の由来である、「ニソコン」は、ROBO-ONEの派生イベントとして、2009年から実際にリアルで年2回のペースで開催されてきた二足歩行ロボットの格闘技大会です。

そして、昨今の新型コロナウイルス感染症(COVID‑19)の蔓延に伴い、ロボットコンテスト等のイベントも制限されている背景があり、大会の中止が相次ぐなか、参加者の有志で「コロナ禍で開催できないロボットコンテストを、なんとかメタバースで再開させよう」という志で作り上げたのが、VRChat上で開催する、「ニソコンVR」なのです。

2021年末に開催した第2回大会では、バーチャルマーケット2021の会場(リッチゴールド/Poppin’ Jump )にて、2022年の夏には、バーチャルマーケット2022 Summerの公式コラボイベントとして、バーチャルマーケットの会場内で大会を実施しました。

現在では、
・遠隔の人でも気軽に参加できるロボット大会を開催する
・多くの人に二足歩行ロボットコンテストについて知ってもらう
を目的に、システムのアップデートと大会の定期開催を目指しております。

Yendaを搭載したワールドは大会期間外も開放して、どなたでもいつでもロボットを動かせるようになっています。
現実では物理的な故障が心配なロボットも、VR上では故障を気にせず動かすことができますので、お気軽に遊んでみてください。

VRChat ニソコンVR競技場 – Worldへのリンク

過去大会の記録

大会名「ニソコン」「ニソコンVR」は、漫画家 神矢みのる先生の「アクト・オン!」に登場する大会名が由来になっています。「ニソコンVR」の開催にあたっては、神矢みのる先生に許諾をいただきました。

VRホビーロボット集会とは?

garugaki氏(主催)の呼びかけにより、2020年10月より活動を開始した、ホビーロボット愛好家のVRChat内における集会(コミュニティ)の名称です。
月末土曜日の夜に集まり、情報交換のために集会を開き、それと併せて、不定期で忘年会や新年会などを開催しています。幅広く、モノづくり全般に興味がある人を対象とした、情報交換の場になっています。

この集会は、当初、二足歩行ロボット格闘技大会「ROBO-ONE」の参加者がコミュニティを作ったこともあり、長年ロボットを製作している玄人から、学生さん、VRChatで新しくロボットに興味を持った新規ユーザーが参加してくれています。

自作ロボットの3D CADのデータをVRChat用にコンバートして、アバターとして集会にもってくるメンバーが多いのもこの集会の特徴です。

是非、お気軽に遊びに来ませんか?
集会開催のアナウンスは、@nisoconVRのTwitterをご覧ください。

どっちが実機?どっちがアバター?

メタバースでのロボコン、それを支えるVR技術「Yenda」

メタバースで、仮想二足歩行ロボットの格闘技大会を開催するにあたって、二足歩行ロボットの動きをシミュレーションするためのシステムとして、バンボー(Bambo)氏により開発されたのが、VRロボットシミュレーター「Yenda(読み:イェンダ)」です。
Yendaとは、チェワ語(東アフリカ マラウイの国語)で”歩く”という意味になります。

Yendaは、実際に市販されているホビーロボット実機の制御システムと同等のものをVRChatに移植したシステムになります。

仮想二足歩行ロボットの動作(モーション)に関して、VRChatの基幹システムであるUnityの「アニメーション」と呼ばれる仕組みを使わず、ロボット実機で使っているモーションファイルをUdon(※)に変換するシステムを開発し、ロボットの動きを制御しています。

この技術により、VRChatの物理シミュレーション空間内で、現実のホビーロボットと同じように、ロボットモデルをリアルタイムで制御できます。

また、メタバース空間で、ロボットコントローラー実機の操作のに近い操縦が出来るロボット遠隔操作の仕組みも作りました。

これにより、ロボット操作中は、一時的にVR機器のコントローラーで直接ロボットを操縦できます。まるで実際の二足歩行ロボットを操縦したときに近い体験が可能になりました。

ロボットTVゲームとロボットシミュレーターの大きな違いとして、ロボットシミュレーターは物理演算により実世界のロボットの動きを再現させているところにあります。
これはゲームではなく、あくまでもメタバースでの、「ロボットコンテスト」なのです。

※ UdonとはVRChatに用いられるプログラム言語です